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愛知県・知多半島の河和港を出港する高速観光船『はやぶさ2』。
トップページ > 見聞録 > 名鉄海上観光船『はやぶさ2』搭乗記(ならびにリュウグウ神社訪問記)_2018.03.18-03.31-1

※トップ画像は、愛知県・知多半島の河和港を出港する名鉄海上観光の高速観光船『はやぶさ2』。

名鉄海上観光船『はやぶさ2』搭乗記(1)


2010年6月13日にJAXA/ISASの小惑星探査機『はやぶさ』(MUSES-C)が地球帰還して、本日で8周年
です。『はやぶさ』については、その開発経緯から、打上げ、小惑星イトカワ到着からサンプル取得、
姿勢喪失による通信途絶と奇跡の通信再開を経て、地球帰還までの軌跡が複数の映画とプラネタリウム
用フルCG番組制作・公開により語り継がれてきました。

『はやぶさ』の功績は、科学的にはそれまで隕石の供給源が小惑星であろう、と推定されてきたことに、
実際の小惑星試料を採取してきたことで科学的事実としての裏付けを与えたことにあります。工学・技術
的には、イオンエンジンシステム(IES)により、月以遠の天体への往復を実証したこと、目標とする天体
に着陸し、試料を採取する技術的手法を確立したことに意義があります。むろん、そこにはISASだけで
なく、国内外の研究者や研究機関が加わり、小惑星の性質を調べ、精密に重力場や形状、密度などを決
定した科学技術的な成果も挙げられるでしょう。


筆者(U.M)は、宇宙科学研究所相模原キャンパスの、夏の特別公開イベントなどを通じて『はやぶさ』の
運用の様子を見届ける機会があり、小惑星探査機とのゆかりもあるJR東日本の東北新幹線『はやぶさ』に
も乗る機会がありました。


JR新花巻駅を通過する東北新幹線『はやぶさ』。2016.08.20撮影。


興味深いことに、国内には、『はやぶさ』『はやぶさ2』の名を冠する船舶も存在します。小惑星探査機
自体には、無人探査機としての設計・運用がなされているので人が乗ることは無理ですが、愛知県の三河
湾を横断する高速観光船が運行しています。

また、更に面白いことに、知多半島には『はやぶさ2』が向かう小惑星と同じ名の竜宮(リュウグウ)神社
もあります。今回は、船舶搭乗記と、訪問記を併せてお届け致します。

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もともと、筆者は愛知県の知多半島・渥美半島とは不思議な縁があり、2011年くらいから、青春18きっぷ
のシーズンごとに訪れており、現在進めている『姿三四郎』のロケ地訪問でも、1943年の映画のロケ地の
1つとして、またそのロケ地にあるミツカン博物館(MiM)にも2017年7月23日に見学目的で訪れています。

ミツカン博物館訪問記(2017.07.23)

小惑星探査機『はやぶさ』との関連性に於いては、「『はやぶさ』パワースポット50」の1つとして、打
上げに使われたM-Vロケットの推進剤を提供した日油株式会社愛知事業所が武豊に存在します。

名鉄海上観光船は、愛知県内の主要な地域を繋ぐ私鉄・名古屋鉄道(名鉄)のグループ会社で、三河湾海域の
高速船や、伊勢志摩とを繋ぐフェリーなどを運航している海運業者です。

筆者は、名鉄河和線・河和口駅から名鉄海上観光船の河和港へと向かいました。鉄道の駅と船舶の港の施設
の間にはシャトルバスの運行もされていますが、徒歩でも充分行ける距離にあります。



筆者が初めて名鉄海上の高速船に乗ったのは、2016年1月4日のことでした。その時は、単純に知多半島
から渥美半島に向かうだけが目的でしたが…。

そこで、初めて船舶の『はやぶさ』があることを知り、しかも目的地の伊良湖まで向かうこととなった
次第です。


伊良湖港にて。下船後に撮影した『はやぶさ』。2016.01.04撮影。


基本的に、乗船券は目的地までの分を窓口で購入するので、必ずしも目当ての船舶に乗れる訳ではなく、
また特定の船舶を特定のルートに割り当てるという運用はされていないため、実際にキップを手配する
際には注意が必要です。

ある意味、筆者にとっては伊良湖往きの便で『はやぶさ』に乗れるという幸運に浴した訳で、暫くの間、
幸せな気分に浸っていました。

それから1年半ほどして、「もしかしたら…」と名鉄海上観光船の公式サイトから、所属する船籍を確か
めてみました。

名鉄海上観光船公式サイト(外部リンク)

このサイトから、「船舶案内」にアクセスすると、『イーグル2』『イーグル3』や『しらさぎ』などに
加えて、『はやぶさ2』も存在することが分かりました。

実は、この話については、宇宙研の『はやぶさ2』(小惑星探査機)の運用チームの方々にもお知らせして
あります。小惑星探査機と同名の船舶があるのなら、乗るしかない!それで、2018年3月17日の大府で
の前泊を経て、河和港へと訪れることになったのでした。

前述の通り、筆者の目的地が渥美半島の伊良湖港であるのに対して、必ずしも希望する船舶がそこへと
向かう便として割り当てられる訳ではないので、画像だけでも収めておこう、と考えていました。

 

『はやぶさ2』は、11:05発の日間賀島(西港)経由、篠島往きの便として河和港を出港していきました。
この時点で、希望が半分は叶ったな、と受け止めていました。


 

一方、『はやぶさ』とも再会できました。こちらは、12:05発の日間賀島(西港・東港)経由、篠島往き
の便として河和港を出港していきました。


次の便が、13:15発篠島往き、その次に14:05発の伊良湖(15:05着)往きです。一旦昼食のために河和
駅付近へと戻り、その後の待ち時間を河和港の待合所で待つことにしました。




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報告者: U.M. (月光天文台)






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