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★講演「明治天皇と改元」  講師:所 功氏

 新暦報告参拝記念/明治神宮参集殿           2014年12月3日

 「カレンダーの日」のこの日、明治神宮参集殿において、暦文協による
記念講演会が開催されました。講師は所功氏で、「明治天皇と改元」と題して
元号についてお話していただきました。
 そのレジュメを掲載します。

〔レジュメ・一部変更〕
 新暦報告参拝記念講演(平成26年12月3日 明治神宮参集殿)

 明治天皇と改元          所 功

序 岡田芳朗先生『日本の暦』(昭和47年4月 木耳社)受贈
(1)暦編・・・「19年に7箇の閏月を挿入する」陰陽暦->20年毎の式年遷宮制
(2)年号・・・「戦後、年号制定の法的根拠が失われている」->昭和54年「元号法」制定

一、年号制度の成立(拙著『日本の年号』昭和52年 雄山閣)
(3)『日本書紀』 孝徳天皇即位5日後「大化元年(西暦645年・以下同じ)と為す」 ->大化の改新
(4)「大宝令(701)」(儀制令)「およそ公文に年を記すべくんば、皆年号を用いよ」

二、改元の理由・・・(イ)代始、(ロ)瑞祥、(ハ)災異、(ニ)辛酉、(ホ)甲子
  〔ex.〕 孝明天皇朝の改元・・「嘉永(1848)」=(イ)、「安政(1854)」=(ハ)、「万延(1860)」=(ハ)
       (1846~1866)  「文久(1861)」=(ニ)、「元治(1864)」=(ホ)、「慶応(1865)」=(ハ)

三、一世一元論 (cf)明「洪武(1368)」~「万暦(1573)」/清「天命(1616)」~「宣統(1910)」
(5)中井竹山『草茅危言」天明8年(1788)「明、清の法に従い一代一号と定めたし」
(6)藤田幽谷『建元論』寛政3年(1791)「即位の翌年に改元->終身易えず(一世一元)」

四、明治の代始改元(拙著『年号の歴史』昭和63年 雄山閣)
(7)岩倉具視の提案「改元の儀・・御大礼(即位)後直ちに行われ然るべし」
   「年号の文言・・・賢所に於いて・・聖上(天皇)親しく神意(神籤)に問い為され以って然るべし」
(8)改元詔書「慶応4年(1868)を改め明治元年と為す・・一世一元、以って永式と為す」
       (周易「聖人南面して聴かば、天下明に向かい治まる」)

五、一世一元の旧法制〔->新法制「元号法(1979)」->「平成」改元(1989)〕
(9)「皇室典範」明治22年(1889)「践祚の後元号を建て、一世の間に再び改めざること、明治元年の定制に従う」
(10)「登極令」明治42年(1909)「天皇践祚の後に直ちに元号を改む」「勅定」

 ※明治天皇の崩御(7月29日22時43分 -> 30日0時43分)->「大正」改元公布(7月30日)
         ->8月27日「御追号を明治天皇と称し奉る」(大正・昭和も)
                                          







 


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