- 2002 - 11月 -


☆人工光合成に成功     「ニュートン」2002年11月号より  

 この研究を行ったのは、独立行政法人・産業技術総合研究所・光反応制御研究センターという、茨城県つくば市にある長ーい名前の研究所です。
 光合成とは植物などが太陽の光と二酸化炭素と水からデンプンなどの栄養を作る化学反応です。炭酸同化作用ともいいます。今回の場合、光の刺激によって触媒などを混ぜた水から酸素と水素を取り出すことに成功したわけです。      
 無尽蔵ともいえる太陽光を利用して水素を生み出せることの意義は、はかりしれません。今しも「燃料電池」が注目されていますが、これは水素と酸素を反応させて電気を作り、後には水しか排出しないという究極のクリーンエネルギーです。この水素を得るのに電気分解などで取り出していたのでは、結局何の省エネにもならないわけですが、光によって簡単に取り出せるとしたら、まさに21世紀のエネルギー革命、ノーベル賞もカタイという大発明でしょう。
 現在のところ太陽エネルギー変換効率(太陽光エネルギーに対し利用できるエネルギーの割合)は0.03%と小さい。この値は稲などで1〜2%、藍藻類で4%とのことで、人工光合成システムの性能が現在の100倍に上がれば実用化できるそうです。
 夢を描きますね、科学。

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