第51回特別展 <<月光天文台50周年記念>>
恐竜とともに絶滅した二枚貝 12カ国 55点
三角貝はトリゴニアともいい、ラテン語で「三角」を意味するように三角形になっています。中生代に栄えた二枚貝で、ジュラ紀から白亜紀に大いに繁栄し、世界各地、また日本からも多く産出します。
中生代初期の2億4000万年前ころ(=三畳紀)、浅い海に現れ始めた三角貝は、小型で殻表がすべすべでしたが、ジュラ紀の「ミオフォレラ」にはトゲのような突起が放射状に並び、恐竜全盛の白亜紀の「トリゴニア」には、厚くなった殻表にコブを備えた太い筋が放射状に伸びています。
このように三角貝は、殻表の構造がバラエティに富み、進化も早かったのです。
静岡県水窪町の三角貝は、内型と外型に分かれたすばらしいものが公開されています。
三角貝は日本だけでも50種以上あり、ほとんどの種族は白亜紀の終りに絶滅しましたが、オーストラリア近海に数種が生息しているといわれます。
イノセラムスは、ジュラ紀から白亜紀に栄えた二枚貝の化石です。その生態はあまり良くわかっていません。薄い殻をもち海に浮遊していたか、または沖合いの静かな海底の泥に生息していたと思われます。殻の大きいものは40cmを超える巨大なものもあります。
北アメリカ、ヨーロッパ、日本など世界で広く産出し、日本では、アンモナイトとともに産出されることが多いようです。
地理的な分布が広く、進化の速度が速く、地層の時代区分がはっきりしている化石を「示準化石」といいます。つまりある場所で示準化石がみつかれば、逆にその地層の年代などが特定できることになります。
今回の三角貝とイノセラムスは、中生代を代表する重要な示準化石です。
・三角貝(トリゴニア)
ジュラ紀
ドイツ産・イノセラムス
白亜紀
和歌山県産