2002年のおもな天象

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 暦は西暦2002年、平成14年、壬午(みずのえうま)、七赤金星、平年です。元日は火曜で干支は己巳。振替休日が3日あります。

○日食・月食
 2002年には日食が2回あり、月食は起きません。ただし半影月食が3回起きます。
       ※以下の現象の時間は日本標準時です。
  (現象の中心時刻)
  5月26日 20:29    半影月食・日本で観測できる
  6月11日  8:48    金環日食(北太平洋を金環食帯が通る。日本では部分食
                  が見られる)
  6月25日  6:25    半影月食・日本では見られない
 11月20日 10:03     半影月食・日本では見られない
 12月 4日 16:39    皆既日食(アフリカ南部等を皆既食帯が通る。日本では見
                  られない)
 
 

○惑星現象
 △惑星食
 2002年に惑星食は21回ありますが、日本の地平線上で起きるのは次の7回です。

  1月25日  0:39 土星食・西日本で見られる
  1月27日  3:58 木星食・東北以北で起きる
  2月20日 23:-  ベスタの食・北海道で起きる 
  3月20日 18:48 土星食・北陸以北で見られる
  3月20日 21:-  ベスタの食・関東以北で起きる
 12月 5日 13:07 水星食・新月の翌日 
 12月30日  9:51 火星食・昼間の現象

     ※時刻は地球中心から見た月と惑星の赤経の合

 △それぞれの惑星の動
 水星:見やすいのは5月上旬の夕方、10月中旬の明け方。5月の中旬には金・火・土の各惑星と宵の西空を賑わせます。10月11日の明け方には、火星の東約3°に接近。

 金星:1月半ばの外合を経て、10月まで宵の明星として輝く。地平光度があまり高くならず、「ひかえめな宵の明星」となります。8月22日に東方最大離角、9月26日には最大光度(-4.6等)となります。12月には明けの空におどりでて、空高く輝きます。12月7日には再び最大光度(-4.7等)となり、初冬の明け方に目を引くことでしょう。
 金星は宵の空で、土星(5月8日)、火星(5月11日)、木星(6月4日)をそれぞれ追い越し、太陽から離れます。一方、明けの空に移ってからは、12月7日頃火星に接近します。

 火星:およそ2年2ヶ月ごと地球に近づく火星は、今年大接近の前年にあたり、いわば観測休みの年となります。8月12日の合をはさんで、その前は宵の空に、後は明けの空に移ります。目立たないものの、4・5月頃の夕方には木・土・金・水の各惑星と集合します。12月7日頃の明け方には、金星に接近します。

 木星:本年の木星はふたご座にあって空高く輝きます。1月1日に衝となり、冬から春が見頃です。秋にはすでにかに座へと動いています。
 1月27日には木星食となりますが、日本では高度が低く、観測はむつかしいでしょう。

 土星:冬のおうし座で光っています。12月18日が衝で、冬の夜空に昇ります。環が最も開いた状態で、カッシーニの隙間など環の観測には好機です。
 1月25日の未明には西日本で土星食となります。3月20日の宵には北陸以北で土星食が起きます。やや地味な土星に注目が集まる年です。

 天王星:やぎ座とみずがめ座の境界付近を動きます。6等級で望遠鏡などがないと見るのは困難でしょう。衝は8月20日で毎年4,、5日遅くなります。

 海王星:秋のやぎ座の首の付近にある8等星です。8月2日が衝です。

 冥王星:へびつかい座に宿る14等星です。へび座の「尾」の方へ動いています。


○彗星・流星
 2002年は夏の「ペルセウス座流星群」が比較的よい条件です。あとの流星群は月明かりが邪魔しそうです。

 2002年に回帰する彗星は、ダレスト、ポン−ウィンネッケ、フィンレイなど20個近くあります。


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○各月の天象
                       この色は夕方、夜半前などの現象
                       この色は夜半過ぎ、明け方などの現象
                       この色は朝夕の区分に適さない現象
1月:1日はいきなり木星が衝となります。宵の空には木星、土星、火星が見えます。12日には、水星が東方最大離角になり、少しだけ見やすくなります。
 4日のりゅう座ι(四分儀)流星群は下弦前の月があり、極大予想時刻の3時には昇っているでしょう。
 25日の未明には、中部地方より西の西日本で「土星食」が起きます。西の地平線に近く低いのが難点です。九州の方に行くほど、いい条件になります。
 27日未明には、東北地方より北日本で「木星食」となりますが、さらに地平線に近く、観測は困難でしょう。


2月:宵の空では木星と土星が見頃です。火星もまだ見えています。土星は24日、東矩になります。明けの空では22日、水星が最大離角になります。
 27日の満月は今年最大です。3月29日の満月は、ほぼ同じくらいの2位。


3月:宵の空に木星、土星が見え、火星が少しずつ両星に接近します。月末頃には金星が宵の西空に姿を現しそうです。
 20日の宵、北陸地方より北の地域で「土星食」が起きます。
 21日、春分。
 22日の宵には上弦の月が、木星の北約1°に接近します。

  土星食 3月20日の土星食


4月:太陽の東側に金星、火星、土星、木星が並びます。宵の西空に見えます。中旬過ぎには、さらに内側に水星が加わります。水星と金星は低く見づらいでしょう。
 15日頃のおとめ座流星群は、月がなく好条件(毎時1個ほどだけど)。22日19時に極大が予想されること座流星群は、毎時10個ほど出現が期待されますが、上弦過ぎの月があるため条件は悪い。



5月:上旬頃、宵の西空に水・金・火・木・土の5惑星が集合します。水星は4日が東方最大離角となり、今年中で最も見やすい頃となります。
 太陽に急速に近づく土星と、ゆっくり近づく火星、逆に太陽の東に離れつつある金星が、相次いで交差します。まず、5日、火星が土星の北2°を通過。続いて金星が土星の北2°半を東進。金星はさらに11日、火星の北わずか0°18’を通って太陽から離れます。土星は急速に太陽に近づき見えなくなります。
 14日の夕方、三日月が土星の北約1°に接近。近くに火星、金星もあり写真に撮ってみたい。16日の宵には月が木星の北約2°に接近します。
 26日の満月は半影月食となります。20時29分が現象の中央時刻です。写真に撮ると変化がわかるでしょう。今年、まともな月食はないかわりに半影食が3回起きますが、6月24日と11月20日の現象は、いずれも日本では地平線の下の出来事になります。

 宵の5惑星宵の5惑星


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6月:11日、金環日食が起きます。金環食帯は北太平洋を横切り、日本では南東へ行くほど大きく欠ける部分日食が見られます。東京では最大食分が0.46ほどとなります。
 宵の空に金星、木星、火星が見えています。4日、金星が木星の北を通過する。13日の夕方、三日月が金星と木星の間に見える。下旬には火星も木星も姿を消す。21日には、明けの水星が最大離角。
 18日の上弦は今年最大
 21日、夏至。



7月:宵の空では金星が光っていて、11日頃、しし座のレグルスの北約1°に接近します。13日の夕方には、四日月が金星に接近しますする。
 29日17時にはみずがめ座δ流星群が極大となります。極大時刻はまだ明るいでしょう。
 後半、明け方には土星が昇ってきます。
 2日の下弦は今年最小

 金星と四日月金星と四日月
      

8月:夏の恒例のペルセウス座流星群は、13日7時が予想の極大となります。月は上弦前で、明け方にはなく好条件。
 宵の金星が22日、最大離角になります。地平高度はそう高くないものの、来月26日の最大光度のころまでは見やすいでしょう。
 明けの空では土星が見え、月末頃には木星も見え始めるでしょう。
 2日、海王星が8等級で衝。12日、火星が合。20日、天王星が6等級で衝。太陽系を鳥瞰すると、海王星と天王星そして地球のグループが、太陽をはさんで火星、木星、土星のグループと対峙しています。

 太陽系-a 

 8月12日の地球と火星


 太陽系-b

 8月12日の太陽系の惑星配置



9月:宵の西空に金星が見え、26日、最大光度になります。太陽の東の青空の中に金星を見つけてみましょう。日影から探すのが良いでしょう。金星は1日、おとめ座のスピカの南約1°に接近します。同じ1日、宵の水星が最大離角となります。
 明けの空には土星と木星が見えます。2日の未明には、下弦過ぎの月が土星の北に並びます。22日に土星は西矩となり、いよいよ観測シーズンに入ります。とはいえ西矩では、昇ってくるのは真夜中ころです。
 21日の満月は旧暦の8月15日で、中秋の名月となります。
 23日、秋分です。
 




10月:金星は宵の空から急速に姿を消し、30日、内合となります。明けの空には木星と土星が見えます。30日の未明、下弦過ぎの月が木星の北に並びます。
 明けの水星が、11日火星に接近し、13日最大離角となります。
 21日の満月は今年最小です。




11月:明けの空に土星、木星、火星が見えます。木星は15日、西矩で観測シーズンに入ります。22日頃、火星がおとめ座のスピカの北約3°に接近します。
 金星は月末にかけて明けの空に姿を現します。先の22日未明には、金星、火星、スピカのスリーショットとなりますが、一番目立つのはやはり金星です。金星と火星はこの後、12月末ころまで明けの空でランデブーを続けます。
 ここ数年話題になったしし座流星群は、18日5時の極大予想ですが、満月2日前の月があり最悪の条件です。





12月:4日にはアフリカで皆既日食が起きます。皆既日食は2001年6月以来ですが、21世紀になってアフリカ南部で続けて起きています。皆既の継続時間は2分あまりで、前回の半分以下となります。日本で見えるのは、2009年7月22日の沖縄付近で起きる皆既日食です。
 明けの空で7日、金星が最大光度になります。今年中、宵の空でやや低めに輝いていたウサを吹き飛ばすように空高く輝きます。
 明けの空に土星、木星、火星、金星が見えます。土星は18日、衝となり観測好機です。次の土星の衝は2004年の元日で、2003年は土星の衝が起きません。
 30日の昼間、火星食が起きますが、観測は困難でしょう。むしろその日の未明に、火星に近づく月と、さらに金星が加わったスリーショットが楽しめます。火星は25日ころ、てんびん座α星に接近します。
 12日の上弦は今年最小。27日の下弦は今年最大

 月・金星・火星

 30日未明の月と金星・火星




 ○星図作成
 <ステライメージ:株式会社アストロアーツ:株式会社アスキー>

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