2011年のおもな天象

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 暦は平成23年、西暦2011年、干支は辛卯(かのとう)、九星は七赤金星、平年である。元日は土曜で、干支は丙辰(ひのえたつ)。
 平成23年は、昭和86年、大正100年、明治144年となる。日本紀元は2671年。
 
 ゴールデンウイークは、3連休が始まる5月3日が火曜日になり、暦どおりだと3連休が1回となる。
 15日の祝休日のうち、月曜日となる4日を除いた11日は、日曜と一つも重ならず、振替休日はない。


 旧暦も平年。
 旧暦にもとづくおもな行事は以下の通り。
  旧正月(旧1月1日)    −> 2月3日   旧ひな祭(旧3月3日) −> 4月5日
  旧端午の節句(旧5月5日)−> 6月6日   旧暦の七夕(旧7月7日)ー> 9月22日
  中秋の名月(旧8月15日)ー> 9月22(満月の前日)  旧重陽(旧9月9日)−> 10月5日
  十三夜(旧9月13日)   −> 10月9日

  イースター −> 4月24日
  ラマダン  −> 8月1日〜8月29日(暫定)


 ※イスラム暦は、1年が12朔望月で約354日と短い。西暦2011年には11月27日頃に、イスラム暦1433年の新年を迎える。

○日食・月食
  2011年には部分日食が4回、皆既月食が2回起きる。
  日本で見られるのは6月2日の部分日食と、6月16日と12月10日の皆既日食である。
  以下に起きる日時(現象の中心時刻・JST)と見える地域を示す。
  (日本で見られるものは黄色。)       

 日 付  時刻  現象
 (食分)
  備 考
 1月4日   17:51 部分日食
(0.858)
 ヨーロッパ、アフリカ北部、アジア中西部などで見られる。日本では見られない。
 6月2日  6:16 部分日食
(0.602)
 日本では中国地方と近畿地方の一部、中部地方北部、北日本で部分日食が見られる。
 富山県以西では日出帯食。   ロシア北東部、帆極海、グリーンランドなどで見られる。 
 6月16日  5:13 皆既月食
(1.705)
 日本では明け方の月入帯食。北日本では皆既食前に月の入り。
 中央・西アジアを中心に見られる。
 7月1日  17:38 部分日食
(0.097)
 南極とアフリカの間の海上で見られる。日本では見られない。
 11月25日  15:20 部分日食
(0.905)
 南極大陸などで見られる。日本では見られない
12月10〜11日  23:32 皆既月食
(1.110)
 日本では10日の夜から夜半過ぎにかけて見られる。
 東アジアを忠真に起きる。


                                               

 ○惑星食 

  2011年のデータなし。
 

 ○惑星と冥王星の現象(赤道座標)・2011
 
    ・それぞれの動き

 ★水星:夕方3回、明け方4回の最大離角となる。東方最大離角は夕方、西方最大離角は明け方に見える。     

 東方最大離角(離角)  西方最大離角(離角)
  .   1月09日(23°17′)
  3月23日(18°37′)   5月08日(26°33′)
  7月20日(26°49′)   9月03日(18°07′)
 11月14日(22°45′) . 12月23日(21°51′)

 水星は太陽より28°以上離れないので、最大離角のころが見つけやすい。
 また地平線との関係で春の夕方、秋の明け方が見やすくなる。

 3月23日の夕方、9月03日の明け方が観測好期であるが、太陽との離角は軌道の関係で、そのころ小さくなっている。
 水星は、明るい星と接近しているときが見つけやすい。


 ★金星:1月に西方最大離角となり、明けの空に輝く。8月に外合となって夕方の西空に移る。     

現 象   日付け
西方最大離角  1月09日(46°57′)
外 合  8月15日

  8月までは明けの空に、それ以降は宵の空に見える。

  ずっと順行で、宵の空に見やすくなるのは11月から。

  金星は、3月27日、海王星の南に大接近。4月23日、天王星の南約1°に接近。

  5月には太陽に近いものの、水星、木星、火星に接近。

  8月の外合以後、9月末には土星と、10月中旬には水星と近づく。

外惑星と冥王星

東矩 西矩
火 星    −  2月11日  12月08日    -    -    -
木 星    −   4月07日  7月27日  8月31日 10月29日 12月26日
土 星  7月02日 10月15日  1月06日  1月27日  4月05日  6月14日
天王星 12月23日  3月22日  6月26日  7月10日  9月26日 12月11日
海王星 11月25日  2月17日  5月27日  6月04日  8月23日 11月10日
冥王星  9月29日 12月29日  3月29日  4月07日  6月28日  9月16日

 ★火星
        今年は観測に向かない年。
        2月に太陽の向こうで合となり、明けの空に移る。

        4月初め、天王星に接近。4月19日、水星に接近。5月1日、木星に接近。
        5月20日、再び水星に接近。いずれも太陽に近い。

        以後、明けの空で、しだいに見やすくなる。

       
 ★木星:2011年の木星はうお座からおひつじ座にめぐり、10月29日に衝となる。
        秋の星座の中でひときは明るく輝く。
        
        年明けそうそう、宵の空で天王星の南に大接近。
        
        3月17日、水星が接近。
        4月7日に合となって、明けの空に移る。
        5月1日、火星と接近、11日、水星・金星と接近する。
        金星と木星の接近を見るチャンス。
        以後、10月の衝に向かって太陽から離れる。


 ★土星:土星は4月5日、おとめ座で衝となる。木星とほぼ反対方向。
        おとめ座は春の星座で、宵のころは4月から8月ころまで見やすい。
      
        今年の土星は、他の惑星と一人離れている。
        9月30日の夕方、金星が土星に近づく。
 

 ★天王星:天王星は9月26日、うお座で衝となる。5.7等。
          年の初め、木星と並ぶが、木星はみるみる離れていく。
          海王星の東15°付近に先行している。
          4月23日、明けの空で金星と並ぶ。


 ★海王星:海王星は8月23日、やぎ座に近いみずがめ座衝。7.8等。
          3月27日の明け方、金星が海王星に大接近する。


 ★冥王星:冥王星はいて座で、6月28日に衝となる。14等。
        
      ※冥王星は2006年、惑星から準惑星に分類されました。


○流星
 2011年の4つの主要流星群の、極大予報日時とその夜の月齢を示す。月齢は15がほぼ満月で、一晩中月明かりがあり、流星観測には最悪の条件となる。
 しぶんぎ群は新月だがピークが昼間。夏のペルセ群は満月前で悪。冬のふたご群は上弦の翌日で前半はやや悪い条件となっている。
   

流星群 極大日時 月齢
(21h)
予想出現数
  (毎時)
 出現期間  関連項目
しぶんぎ座 1月4日 9時 0    40 1月1日〜5日 ピークが鋭い
ペルセウス座 8月13日 15時 14    40 7月17日〜8月24日 スイフト・タットル彗星
しし座 11月17日 18時 22    5? 11月10日〜23日 テンペル・タットル彗星
ふたご座 12月15日 5時 20    60 12月7日〜17日 例年安定した出現


 ※群流星のデータは日本流星研究会(NMS)のホームページを参考にしています。
 ※2010年までは、国際流星機構(IMO)の極大予報黄経を基本にしていましたが、2011年からは日本流星研究会の予報値を採用しています。

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○各月の天象
                       この色は夕方、夜半頃までの現象
                       この色は夜半過ぎ、明け方などの現象
                       この色は朝夕の区分に適さない現象
1月

 4日、部分日食が起きるが、日本では見られない。

 4日のしぶんぎ座流星群の極大は9時。新月で好条件だがピークは日中になっている。

 宵の空に木星が見え、2日にはうお座で天王星の南に接近する。次の両惑星の接近は約13.5年後。

 明けの空の金星はへびつかい座にあり、さそり座の上方を動いてゆく。金星は9日、水星とともに西方最大離角となる。
 このころは水星を見つけるチャンスだ。
 金星は16日、アンタレスの北約2.5°に並ぶ。

 12日の上弦は今年最小。

 27日、土星が留となって逆行に移り、観測シーズンに入る。


2月

 宵の木星の近くには天王星がある。木星はしだいに太陽に近づき、宵の西空で高度がしだいに低くなる。

 火星は6日に太陽の向こうにめぐり合となる。今年は観測に向かない年周りで、明けの空に見やすくなるのは、今年の後半以降。
 火星は来年(2012)3月に衝となる。

 土星はおとめ座にあり、夜更けに昇ってくる。恒星(木星より遠い惑星も)は、半月で約1時間早く昇るようになる。
 土星の衝は4月。

 14日の夜半過ぎ(15日)、ふたご座の足元の星ミュー(μ・2.9等)星が食となる。月の形は満月の前で、暗縁潜入・明縁出現となる。



3月

 宵の空に水星と木星が出ている。水星はしだいに太陽からはなれ、23日に東方最大離角
 一方、木星は太陽に近づき、17日に水星と交差(赤経の合)する。宵の西空、木星を目印に水星を探してみよう。

 宵の東空に土星が昇ってくる。衝となるのは来月5日。

 明けの空に金星が見える。その金星に、1日と31日、月が近づく。

 今年の春分は3月21日。来年と再来年の春分は20日で、3年後はまた21日となる。
 平均という概念を受け入れれば、どちらかの日に決めてもよいのではないか、という意見もある。

 3月の東京の日の出時刻は、月の初めと終りでは40分あまり早くなる。

 20日の満月は今年最大。


4月
 
 宵の空の土星は、5日に衝となる。環もだいぶ広く見えるだろう。

 明けの東の空に金星、水星、火星、木星が集まっている。
 さらに金星の近くに天王星があるが、薄明で見るのはむつかしい。

 23日の8時、「4月こと座」流星群が極大となるが、下弦前の月が昇り、条件はやや悪い。



5月
 
 宵の土星は、おとめ座のYマークの分岐点付近にいる。観測の好期。

 明けの空で、太陽の西に水星、木星、金星、火星が集合し、複雑に配置を変える。
 水星は8日に西方最大離角となり、以後太陽に近づく。金星もしだいに太陽に近づく。
 一方、木星は徐々に、火星はよりゆっくりと太陽からはなれる。
 11日ころ、薄明のなか金星と木星が接近する。

 
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6月
 
 2日の明け方、わずかに欠ける部分日食が起きる。日本海側の一部と北日本、ロシア東部、北極海。アラスカとカナダの北部、グリーンランドなどで見られる。最大食分0.60。

 また16日の明け方、皆既月食が起きるが、全国的に、食の最大の前に月没となる「月入帯食」となる。

 宵の空には土星が見ごろ

 明けの空では、木星が太陽からはなれて見やすくなる。
 明けの空低く、火星が出ている。さらに低く金星が出ている。

 23日の下弦は今年最小。


                            この色は夕方、夜半頃までの現象
                            この色は夜半過ぎ、明け方などの現象
                            この色は朝夕の区分に適さない現象


7月
 
 1日、1割ほど欠ける部分日食が起きるが、見られるのは南極大陸に近い海上のみ。

 宵の土星はおとめ座に輝き、2日に東矩となる。東矩では日没ころ南の空に見え、宵の観望に好適。
 水星は宵の西空で、20日に東方最大離角となる。

 明けの空では、おひつじ座の木星が27日に西矩。観測シーズンに近づく。
 明けの金星は太陽に近づき見えなくなるが、それと交代するように火星が目に付くようになる。
 火星はおうし座に輝き、6日には1等星アルデバランの北に並ぶ。おうしの両目が開いたように見えるかもしれない。

 8日の上弦は今年最大。


8月

 宵の土星はしだいにおとめ座のスピカに近づく。しかしスピカの北に並ぶのは10月末で、10月15日の合の後、つまり明けの空での出来事となる。

 ペルセウス座流星群の極大13日は、満月の前日で最悪の条件。でも明るい流星群なので、短い時間でも見ておきたい。

 23日、海王星がみずがめ座で衝となる。海王星の発見は1846年、公転周期は約165年なので、今年で発見以来天球を一周したことになる。
 
 6日は旧暦の七夕。旧暦の7月、8月、9月は秋なので、七夕は秋の初めの行事ということになる。

9月

 宵の西空には土星が見え、30日に金星と交差(赤経の合)する。

 26日、天王星がうお座で衝となる。
 木星は夜更けに昇り、来月末に衝。

 明けの空の水星は、3日に西方最大離角となり、明けの空では今年1番の見ごろ。


10月
 
 宵の空で、おひつじ座にある木星が、29日に衝となる。地味な秋の星座の中で、ひときわ明るく輝くだろう。
 木星の後から、すばる、アルデバランなど明るい冬の星空が続く。

 宵の西空に、金星が見え始める。

 土星は15日に合で、木星とはほぼ反対方向に位置している。

 明けの空では、火星がかに座で空高く昇っている。1日にはプレセペ星団に接近する。

 22日にはオリオン座流星群が極大となる。

 12日の満月は今年最小。



11月

 25日に部分日食となるが、日本では見られない。

 宵の空には、東に木星、西に金星が出ている。
 14日には水星が東方最大離角となって、金星に近づく。金星を目印に水星が見つけやすい。

 明けの空で火星はしし座にあり、10日には1等星レグルスの北にならぶ。
 明けの土星はおとめ座のスピカに近く、まだ高度が低い。

 しし座流星群は、17日に極大となる。

 

12月

 10日の宵から皆既月食が起き、全国で見られる。食の最大は真夜中ころで、翌日の1時過ぎに食が終わる。

 宵の空に金星と木星が見える。木星は宵の観望の好期。

 明けの空に火星が見え、8日に西矩となっていよいよ観測シーズンに入る。
 明けの水星は、23日に西方最大離角となる。

 恒例のふたご座流星群は、15日の極大で、下弦前の月に影響を受ける。

 18日の下弦は今年最大。



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