★木星の直焦撮影画像
画面の右上が北、左が東になります。望遠鏡で見ると上下左右が反転して見えます。
衛星をはっきり見えるように露出したので、木星本体は白く飛んでいます。
画像は左からイオ(T)、ガニメデ(V)、木星、エウロパ(U)、かリスト(W)です(天文観測年表を参考)。
2008年9月9日
・木星とガリレオ衛星
18:51
ISO100
露出 1/60秒×2枚
1/80秒×2枚
4枚合成
・カ メ ラ :Canon EOSキスデジタル
・レ ン ズ:ニコン20cm屈折 直焦(f.l. 2400mm)
・撮影地 :月光天文台
・画像処理:ステライメージ6・フォトショップ5.5.
・トピックス その1
ガリレオが、自作の望遠鏡で天体観測をはじめたのは1609年です。
(2009年はそれから400周年で、世界天文年となりました)。
翌1610年になって7日目に木星の3衛星を、さらに4日後にも衛星を発見しました。
(当時の木星はおうし座の角の間で輝いていました。)
そこでこの5等級ほどの明るい衛星は、4つまとめて「ガリレオ衛星」と呼ばれています。
木星に近い順にイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストです。
・トピックス その2
デンマークのレーマーは、木星の衛星の食を長年観測し、その時刻の間隔に年周変化があることを発見しました。
(木星の衛星の食の時刻が等間隔でないことに気付いたのは、カッシーニ〔1667年よりパリ天文台初代台長〕です。)
食の間隔は、木星の衝に向かう期間はだんだん短くなり、衝を過ぎて合まではだんだん長くなりました。
レーマーは、木星が衝の頃と合の頃の食の時間差16分37秒が、地球の軌道の直径を光が通過するのに要する時間と考えました。
そして当時の太陽と地球との距離を使って、光速度を毎秒約28万kmと決定(1675年)しました。
(現在光速度は毎秒約30万km)。
フランスの光学者フィゾーが、地上の実験で光速度の決定に成功(1849年)する174年も前のことです。
天才ですね!
当時は、光がどんなに遠くからでもただちに届くと考えられていた時代です。
この光速度は、レーマーの生きている間には、大部分の天文学者に受け入れられませんでした。
目の前の現象を、より高い次元で見ることができれば、正しい結論を得るという見本ですね。