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企画展「太陽系のミステリー」の概要

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・太陽系の模型

 〔なぜ地球に海があるのかなど、太陽系にある数々の謎を紹介します。
  またそれらを説明するシナリオも見てみましょう。〕

●私たちの地球が属する太陽系は、今から約46億年前に誕生したといわれます。
 太陽系を作った材料(分子雲?)の大部分は、中央の太陽になり、その周囲を回る物質が
やがて円盤状になり、微惑星となり、それらが衝突・合体を繰り返して現在の惑星が形成され
たと考えられています。
 この太陽系にどのような謎・ミステリーがあるのか。早速見てみましょう。

(1)太陽の兄弟星はどこへ?
   約46億年前、太陽は巨大な分子雲の塊から、多くの兄弟とともに誕生した可能性が高い(すばるのように)。
   その兄弟の星は今どこへ?

(2)地球に海があるのはなぜ?
  太陽から2.7天文単位の距離を「スノーライン」といい、その内側の原始太陽系円盤では、水は気体になってしまう。
  その位置は火星と木星の軌道の間の小惑星帯の中である。
  スノーラインの内側で形成された地球に、海があるのはどうしてだろう?
     〔※1天文単位=太陽と地球の平均距離・約1億5000万km〕

(3)月のクレーターを作った隕石はどこから?
  月の表面の無数のクレーターは、今から約40億年前、激しい隕石の爆撃によってできたという
  〔後期重爆撃・Late Heavy Bombardment〕。
  なぜ太陽系が始まって6億年ほど過ぎて、後期重爆撃がおきたのだろう?

(4)彗星がやってくるというオールトの雲はどうしてできた?
  1950年、オールトは太陽から1.5光年(約10万天文単位)ほどの距離に球殻状の「彗星の巣」があって、彗星はそこから来ると発表した。
  その彗星の巣・オールトの雲はどうしてできたのだろう?

(5)土星にだけ立派な環があるのはなぜ?
  木星や天王星などの巨大惑星には、環があることが知られている。しかし、土星にだけ、地球から見えるほどの立派な環があるのはなぜだろう?

(6)天王星の自転軸が、横に倒れているのはなぜ?
  天王星は13個の衛星とともに、90度以上横に倒れた状態で公転している! 
  天王星になにが起きたのだろう?

(7)金星の自転が地球と逆なのはなぜ?
  地球のすぐ内側をめぐる金星は、243日の周期で地球とほぼ逆向きに自転している。
  金星にいったいなにが起きたのだろう?

  
 まだまだありそうですが、この辺にしておきましょう。
 2005年、4人の天文学者がフランスのニースにあるコートダジュール天文台にあつまり、太陽系の生い立ちに関する一つのシナリオを考えました。
これがニースモデルです。
 その要点は、太陽系が始まっておよそ6億年ほど経過したころ、木星と土星の公転周期が共鳴関係になり、太陽からの距離が変化したというものです。
 その巨大惑星の移動により、太陽系の小天体はあらゆる方向に振り飛ばされた。太陽系全体が、大攪乱に落ちいったとするものです。

 つまり内側へ落ちた小惑星が月や水星のクレータを作り、やはり内側に振り飛ばされた氷惑星が地球の海を作った。
 一方、外側に飛ばされた氷惑星こそが、帰ってきたとき、太陽に近づいて彗星になる・・・。

 太陽系の一時的な大攪乱によって、いろいろなことを都合よく説明するものですが、もちろん反対意見もあります。
 理論だけなら、いわばどんなものでも作れますが、それをいかに検証するか!
 このような大胆な仮説が出るのも、1995年以来、太陽系以外にさまざまなタイプの惑星が見つかったことも大きく影響しているでしょう。

 太陽系の歴史の研究は、現代の進んだスーパーコンピューターを駆使して、若手の研究者たちがしのぎを削っている分野でもあります。



タイトル:「太陽系のミステリー」 -太陽系に何が起きた?!-
会  場:月光天文台
期  間:7月26日(土)~11月9日(日) ※約2ヶ月延長
      ▲木曜休館
時  間:9:00~17:00
主  催:月光天文台
お問合せ:月光天文台 Tel.055-979-1428


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